日本で仕事を探していると、求人票に「固定残業代あり」「みなし残業30時間分を含む」と書かれていることがあります。
「30時間残業しなければならないの?」「30時間を超えて働いても残業代はもらえないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
今回は、日本の「みなし残業(固定残業代)」制度について、基本的な仕組みと求人票を見る際のポイントを分かりやすく解説します。
1.みなし残業(固定残業代)とは?
固定残業代とは、あらかじめ一定時間分の時間外労働などに対する割増賃金を、毎月定額で支払う仕組みです。
例えば、求人票に以下のような記載がある場合を考えてみましょう。
月給30万円
(基本給25万円+固定残業代5万円/30時間分)
この場合、月給30万円の中には、30時間分の固定残業代が含まれています。
ただし、これは「毎月必ず30時間残業しなければならない」という意味ではありません。実際の残業が30時間未満でも、決められた固定残業代が支給されます。
2.30時間を超えて残業した場合は?
「固定残業代があるから、何時間残業しても追加の残業代は出ない」というわけではありません。
例えば、固定残業代が30時間分として設定されている場合、実際の時間外労働が30時間を超えた分については、原則として超過分の割増賃金が追加で支払われます。
つまり、
・30時間未満の残業:固定残業代が支給される
・30時間を超える残業:超過分を追加で支給
という仕組みです。
3.求人票で確認したい3つのポイント
固定残業代がある求人を見る際は、月給の金額だけで判断せず、以下の内容を確認しましょう。
① 基本給はいくらか
「月給30万円」と書かれていても、その全額が基本給とは限りません。
固定残業代を除いた基本給がいくらなのかを確認することが大切です。
② 何時間分の固定残業代なのか
「固定残業代5万円」と書かれているだけではなく、何時間分の残業代なのかを確認しましょう。
例えば、「固定残業代30時間分」のように、対象となる時間数が明記されているかをチェックすることが重要です。
③ 超過分が追加支給されるか
固定残業時間を超えた場合、超過分の残業代が追加で支給されることを確認しましょう。
求人票では、「固定残業代〇円(〇時間分、超過分は別途支給)」のように記載されていることがあります。
4.「固定残業代=残業が多い会社」ではない
固定残業代があるからといって、必ずしも毎月多くの残業があるとは限りません。
一方で、制度があるだけでは実際の残業時間までは分かりません。求人票を見る際は、固定残業代の時間数だけでなく、平均残業時間や繁忙期の働き方なども確認すると安心です。
特に就職や転職の際は、「月給が高い」という理由だけで判断せず、基本給と固定残業代の内訳、実際の労働時間などを総合的に確認することが大切です。
まとめ
固定残業代は、一定時間分の残業代を毎月定額で支払う仕組みです。「固定残業30時間」と書かれていても、30時間の残業が義務付けられているわけではありません。
また、設定された固定残業時間を超えて働いた場合は、超過分について追加の割増賃金が支払われます。
求人票を見る際は、「月給の総額」だけではなく、「基本給」「固定残業代の金額」「何時間分か」「超過分が追加支給されるか」を確認しましょう。
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