日本で働き始めると、「仕事をしながら日本語を勉強する時間がない」と感じる方も多いでしょう。しかし、毎日長時間勉強しなくても、仕事や日常生活の中には日本語を学ぶチャンスがたくさんあります。
大切なのは、勉強の時間と実際に日本語を使う時間を組み合わせることです。今回は、働きながら日本語を上達させる方法と、おすすめの学習ツールを紹介します。
1.仕事で聞いた日本語をその日のうちに復習する
職場では、教科書にはあまり出てこない表現を学ぶことができます。
例えば、「お疲れさまです」「確認いたします」「共有をお願いします」など、仕事でよく使う言葉です。
分からなかった言葉や表現をスマホのメモに記録し、帰宅後や通勤時間に意味を確認しましょう。一度にたくさん覚えようとせず、毎日3〜5個ずつ覚えるだけでも、少しずつ仕事で使える日本語が増えていきます。
2.「聞くだけ」で終わらせず、自分でも使う
日本語を上達させるためには、聞いた表現を実際に使ってみることも重要です。
例えば、先輩が「こちらで確認します」と言っていたら、次に自分も同じような場面で使ってみましょう。
最初は間違えることがあっても大丈夫です。実際の会話で使うことで、「どんな場面で使うのか」が理解しやすくなります。
特に、あいさつ、報告、質問、電話対応など、毎日使う表現から覚えるのがおすすめです。
3.通勤時間を「日本語の時間」にする
仕事が終わってから1〜2時間勉強するのは大変でも、通勤時間や休憩時間なら短い時間でも活用できます。
例えば、
・日本語のニュースや音声を聞く
・日本語の動画を見る
・単語を5個覚える
・その日の仕事で聞いた表現を復習する
など、自分に合った方法を選びましょう。
毎日20分でも、続けることが大切です。「時間がある日にまとめて勉強する」よりも、短時間でも毎日日本語に触れる習慣を作ることをおすすめします。
4.仕事の日本語とJLPT対策を分けて考える
JLPTの勉強も大切ですが、仕事で必要な日本語は資格の勉強だけでは身につかないことがあります。
例えば、N2やN1を持っていても、電話対応、敬語、メール、会議などに最初から慣れているとは限りません。
「JLPT対策」と「仕事で使う日本語」を分けて勉強すると効果的です。
仕事では、自分の職種に関係する単語や表現を重点的に覚えましょう。ITなら技術用語、ホテルなら接客表現、事務ならメールや電話の表現など、必要な日本語を学ぶことで仕事にもすぐ活かせます。
5.おすすめの学習ツール
JFにほんごeラーニング「みなと」
国際交流基金が提供する日本語学習プラットフォームです。読む・書く・聞く・話すだけでなく、文法や語彙など、自分の目的に合わせてコースを選ぶことができます。説明言語も中国語、英語、ベトナム語、インドネシア語などに対応しています。無料のコースもあります。
NHK WORLD「やさしい日本語」
会話や日常生活で使う日本語を学びたい方におすすめです。多言語に対応しており、無料で利用できます。日本語を聞きながら、実際の場面で使える表現を覚えたい方にも役立ちます。
まとめ
働きながら日本語を上達させるために最も大切なのは、仕事と勉強を別々に考えすぎないことです。
職場で聞いた言葉をメモする、通勤時間に復習する、覚えた表現を翌日に使ってみる。このような小さな積み重ねでも、日本語力は少しずつ伸びていきます。
「毎日2時間勉強しなければならない」と考えるより、毎日少しでも日本語を聞き、覚え、実際に使う習慣を作ることから始めてみましょう。
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