日本で仕事を探すとき、「東京や大阪のほうが求人が多い」と考える方は多いでしょう。
確かに都市部には求人の数が多く、事務職やIT、営業など幅広い仕事があります。一方、地方には製造業や介護、建設業など、地域の産業に根ざした求人が多いという特徴があります。
外国人労働者の分布を見ても、地域によって活躍する業界は大きく異なります。
例えば東京都では情報通信業、卸売・小売業、宿泊・飲食サービス業などの割合が比較的高い一方、愛知県や静岡県、北陸・東北の一部地域では製造業の割合が高くなっています。
1.都市部:求人の「種類」が豊富
東京・大阪・名古屋・福岡などの都市部では、多くの企業が集まっているため、さまざまな職種から仕事を探しやすいのが特徴です。
例えば、
・営業
・一般事務
・ITエンジニア
・貿易関連
・マーケティング
・ホテル、観光
・販売、接客
など、専門職からサービス業まで幅広い求人があります。
特に東京では、外国人労働者が約65万人と全国で最も多く、情報通信業や卸売・小売業、宿泊・飲食サービス業などでも多くの外国人が働いています。
ただし、求人が多い分、応募者も多く、人気の職種では競争が高くなる場合があります。
2.地方:製造業や地域産業の求人が豊富
地方では、都市部とは異なる業界に注目してみましょう。
例えば、愛知県では外国人労働者の約38.7%、静岡県では約36.7%が製造業で働いています。また、富山県では約42.7%、愛媛県では約54.2%を製造業が占めています。
地方で探しやすい仕事の例としては、
・製造、工場
・品質管理、生産管理
・建設関連
・介護、福祉
・物流
・地域のホテル、旅館
などがあります。
また、地域によっては都市部より求人倍率が高い場合もあります。2025年平均の就業地別有効求人倍率では、福井県が1.84倍、富山県が1.65倍、香川県が1.62倍となっています。地域によっては、人材不足を背景に仕事を探しやすい可能性があります。
3.地方なら生活費を抑えられる場合も
地方勤務の魅力は、求人だけではありません。地域によっては家賃が都市部より低く、社宅や寮を利用できる求人もあります。
月給だけを見るのではなく、
・家賃や生活費
・住宅手当の有無
・社宅、寮の条件
・交通の便利さ
・勤務地周辺の生活環境
まで確認することが大切です。
「東京の高い月給」と「地方の住宅手当・社宅付き求人」を比較すると、実際の生活に必要なお金は大きく変わることがあります。
4.自分に合ったエリアを選ぼう
都市部と地方、どちらが良いかは一人ひとり異なります。
都市部は「職種の選択肢を増やしたい方」、地方は「特定の業界で経験を積みたい方」や「生活費も考えながら働きたい方」に向いている場合があります。
大切なのは、「都会だから求人が良い」「地方だから仕事が少ない」と決めつけないことです。地域ごとの産業や求人内容を確認し、自分の経験、日本語力、在留資格、希望するキャリアに合った仕事を探しましょう。
まとめ
都市部ではIT・事務・営業・貿易など幅広い職種を探しやすく、地方では製造業をはじめ、地域の主要産業に関連した求人が多い傾向があります。地域によって求人倍率や人材ニーズも異なります。
勤務地を広げることで、今まで見つからなかった仕事に出会える可能性もあります。「どこで働くか」も、就職活動の大切な選択肢の一つとして考えてみましょう。
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